技能実習生受入れによる7のメリット
実習生の受入れの目的は「技術移転による国際貢献」です。
ただ、実際に実習生を受入れてみると目的以外の副次的なメリットがあることにお気づき頂けます。
1. 社内の活性化
実習生として採用される外国人の多くは、10代後半〜20代後半の若者です。
元気いっぱいの若い外国人が入社しすることで、職場の雰囲気が明るくなるケースが、これまでに何社もありました。
実習生が頑張っている姿が現場にあるだけで、日本人社員も「こりゃ負けられない」という気持ちになり、多くの社員が”初心”を思い出すことに繋がります。
2. 生産性の向上
外国人が現場に入ると、日本語での意思疎通が十分にできないために生産性が落ちてしまうのではという懸念を持たれる方もいらっしゃいます。
ところが、実習生が熱心に業務に従事することで、先にも述べたように日本人社員の”やる気”も上がり、実習生と日本人の乗数効果で、総合的に見ると生産性が上がったという声を頂いています。
3. 職場環境の改善
実習生は外国人であるため、多くの場合で、日本人同様のコミュニケーションは難いというのが実際のところです。特に、入国時の実習生の多くは、簡単な日常会話ができる程度です。
そのため、受入企業の中には作業手順書を分かりやすく改訂したり、工場内に写真や絵・図・標識などを増やしたりする対策をされています。
4. 新人社員の定着率UP
作業工程などが分かりやすくなることによって、日本人の新入社員・新人アルバイト・派遣の方が仕事に早くなじむことができ、日本人の定着率が上がるということも起きています。
5. 上場企業並みの法令順守が徹底できる
実習生を受入れるには労基法はもとより、労務管理の徹底や福利厚生に関することも改善が進んでいきます。受入の際は手間がかかりデメリットだと思われがちですが、現在、企業が存続していくには法令順守・リスク管理は欠かすことはできません。
実習生受入れがきっかけで自社がそれについていけていないことことが分かること もあります 。
6. 経営視野の広がり
外国人材を受入れることで、今まで見てなかった部分にも目が届くようになり、視点が増え、受入れる前とは違う会社経営や職場環境を築けることができます。
7. 海外進出の足がかり
実習生を受入れることで海外に進出するというのが多いというわけではありません。
ただ、全く考えていなかった海外進出を検討したり、足がかりにと考えることができます。この閉塞した日本の環境を考え、先を考えると海外が魅力的だと感じます。
外国人材を受入れることで、このような今までには見えないことに気づけたり、改善を行い企業発展していくきっかけになることもあります。
デメリットとしてはコストや手間がかかることにフォーカスされがちですが、短いスパンで考えた場合です。長期スパンで考えればこのメリットが大きく上回ると思います。
ただ、受入を成功させるためには、企業の受入体制と監理団体による管理が必須です。